2023.11.21
第10話 「アルミへ塗装した場合の耐久性はいかに?独自の暴露試験によって検証する」について語ります。
コロナ騒動が収まってきたかと思えば、今度はインフルエンザが流行してるみたいですね。相変わらずコロナウイルスにもインフルエンザにも感染することなく健康に過ごしている営業マンの進藤です。そんな私の体のように頑丈な塗料や塗装方法はないかと、日ごろからインターネット検索で他の塗装会社様の施工事例などを見て研究しています。さて、以前から度々アルミ素材への塗装について弊社代表と議論を交わしてきました。サッシなどに使われているアルミは難付着性の金属であり、塗膜が剥がれるリスクが高いため塗装を避けてきました。しかし、塗装工事の現場を重ねているとお客様から「ベランダの手摺りのところが色褪せてみっともないんだけど、塗装出来ないの?」といったご相談を多くいただくようになってきました。そういったお客様に対しては剥がれのリスクについて十分に説明をしたうえで、特別に無償で塗装を行ってきました。(無償なので塗膜が剥がれても保証しないという事でお客様から承諾を得てから施工しています。)近年、難付着性のサイディングや金属に対応するプライマー(下塗り材)が各メーカーから発表されています。光触媒塗料を施工した外壁材への塗装や、例えば外壁材メーカーkmewの「光セラ」などに塗装する場合に使用できるプライマーです。光触媒塗料も光セラも太陽の紫外線で汚れを分解したり汚れの不着力を弱める技術なので当然、塗料密着の妨げになります。またいつものように前置きが長くなってしまいましたが・・・・。そういった塗料を弾く性質のものに効果的な下地処理とは何か?最適なプライマーは何か?上塗り塗料をフッ素樹脂塗料にしたらどれだけの耐久性が期待できるか?を検証するために弊社独自の暴露試験を行う事にしました。塗料メーカーでも行っている暴露試験。メーカー独自の方法で行っていると思いますが、人工的に屋外環境を再現して試験したり、屋外で実際に暴露試験を行っているメーカーもあります。今回弊社で行う暴露試験はサッシ屋さんのご協力により頂いた、アルミ笠木への塗装密着試験です。すべて足付け(目粗し)してから選定した2種類のプライマーを塗布。上塗りに使用する塗料は溶剤のシリコン樹脂塗料とフッ素樹脂塗料で計4種類のテストを行うことにしました。2023年10月16日に塗装を行い試験を開始。1年ほど経過を見ていきます。褪色度合いのチェックや布で擦った際の傷の程度や棒で叩く衝撃テストなどを検討しています。結果は果たしてどうなるのか?乞うご期待!結果は1年後に公開予定です。