2024.10.01
第11話 「アルミへ塗装した場合の耐久性はいかに?」試験結果の発表!」
長かった夏もようやく終わりが見えてきましたね。朝晩涼しくなり秋の訪れを感じてきましたが、スーパーで売っている秋刀魚がめっちゃ小さくてとても不満な営業マン進藤です。地球温暖化の影響で漁獲量は減る一方😢。2006年から2010年頃は秋刀魚が大量に獲れて、一尾100円を切ってたんですよ!1年ぶりの投稿になりますが、今回は以前に投稿したアルミへ塗装した場合の耐久性について検証するため、独自で暴露試験を行った結果について語ろうと思います。丸1年間、紫外線と風雨に晒されたアルミ笠木は一体どうなったのか?試験結果を見ていきましょう。
まず初めに中性洗剤を付けたスポンジで洗浄してみました。乾燥させてから塗装の状態を確認をしていきます。産廃用のドラム缶に乗せて置いていたら、ウチのスタッフが塗料を飛ばしてしまったらしく、かなり汚れてました。塗料の付着についてはこのコラムをご覧になってる皆様大変申し訳ございません。ここから先は寛大なお心でご覧ください。🙇💦仕方がないので掃除と試験を兼ねて塗装用シンナーで拭いてみました。予想通り、シンナーで拭き取ると塗膜が溶けてしまいました。
今回は2種類のプライマーを使用して(AとBで表記)、シリコンとフッ素の2種類で計4種類のサンプルを製作しました。まず最初に気付いた大きな違いですが、シリコンで塗装した方はムラになっています。一方、フッ素の方はムラがありません!フッ素樹脂の耐候性がシリコン樹脂よりも優れている証拠です。シリコン塗料で塗装した方は雨の雫が太陽光に当たり、レンズのような働きをして日焼けしてしまったようです。次は傷に対する強度を確認するために爪で擦ってみました。
爪で擦ると簡単に傷が付いてしまい、プライマーや上塗り塗料に関わらず残念ながらほぼ同じ結果でした。今回は試していませんが、フッ素クリヤーのトップコートを塗布した時の強度も試してみたいですね。爪では傷が付いてしまいましたが、歯ブラシくらいの硬さのもので擦ったらどうだろうか?画像は擦ったあとで撮影したものです。4種類ともほとんど傷は付きませんでした。洗車と同じ要領で砂埃などを水で綺麗に洗い流してから、洗剤を付けたスポンジや柔らかいブラシで清掃しても傷が付かない事が検証出来ました。また、洗剤を使用する場合は塗膜を傷めない中性洗剤をおすすめします。
以上が今回の検証結果です。まだ1年しか経過していないので色褪せの違いはほとんどありませんでしたが、汚れの付着や色ムラを考えると上塗り材はフッ素樹脂塗料が断然おすすめです。今回の検証では自動車の電着塗装や板金塗装とは異なり、塗膜は傷つきやすくデリケートだという事がお分かりいただけたでしょうか?バルコニーのアルミ笠木など日常的に接触する場所を塗装する際には、上記の点をご理解いただいた上で塗装をご依頼ください。今回のお話はここまで。次回も是非ご覧ください。