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2018.09.18

第3話「次世代型シリコン塗料」について語ります

そろそろ休肝日が必要な歳になってきました。(*_*; 営業マンの進藤です。

今回は「次世代型シリコン塗料」について主観的に語りたいと思います。

昨今、「ハイブリッドシリコン」だの「ラジカルシリコン」などと名乗るニュータイプのシリコン塗料が登場しておりまして、Googleで検索すると日本ペイントの「パーフェクトトップ」や関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」そしてSK化研の「プレミアムシリコン」、菊水化学工業の「ロイヤルシリコン」などがヒットします。

最近の傾向として、外壁塗装のご商談の際には大体のリフォーム屋さんや塗装屋さんが以下のカタログを持参してくると思いますので名前だけでも覚えておいて損はないですね。

 

 

そんな数ある中で、今回は菊水化学工業㈱の「ロイヤルシリコン」に焦点を当ててお話をしていきたいと思います。というのも今年に入って、私がご契約を頂いたお客様のおよそ8割がこの「ロイヤルシリコン」で施工しているんですが、そこそこサンプル数も多くなりやっとこの塗料の特徴を掴めてきてかなぁ?といったところで、実体験をもとに率直な感想を述べさせて頂きます。

まずはこの塗料缶のデザイン。なかなかの高級感です。

さて、肝心の中身はどうなんでしょう?

ロイヤルシリコンには着目すべき点が2点ありまして、下記に簡単にまとめてみました。

 

①デンスシリカ処理技術

酸化チタン表面処理技術によってラジカルの発生を抑えると書かれていますが、簡単に説明させて頂くと酸化チタン(白色顔料)の表面を厚いシリカ層で保護をして、水や酸素を寄せ付けないようにブロックしているとの事です。酸化チタンは化粧品にも使われている顔料の事です。ラジカルとは紫外線や酸素、水などの劣化因子によって発生する原因の事を言います。塗料劣化の最大の要因は紫外線ですから、その紫外線劣化を食い止めるためにメーカー独自の技術で酸化チタン(白色顔料)を保護しているようです。デンスシリカ層(保護膜みたいなもの)が厚くなった分、劣化の進行を抑えるといった方が分かりやすいでしょうか?

②マイクロレベリング技術

カタログをみるとレオロジーコントロールにより「自動車塗料のような鮮映性」と書かれています。私なりに調べてみましたが、簡単に言うと液状塗料の流動性(垂れなど)をレオロジーコントロール剤というものを添加して制御するといった意味でしょうか?塗料の粘度によって垂れやすいとか垂れにくいといったことが有りますが、これは実際に作業する人にとって塗りやすいとか塗り難いといった事に直結します。作業性も向上させながらレオロジーコントロール剤の絶妙な配合で、ミクロレベルの塗膜表面を平滑にして光沢を出す技術の様です。

実際この塗料を取り入れたばかりの頃は、なんか硬化の具合がチョット違うな?って感じました。じんわり硬化するというか、悪く言えばちょっと垂れが出やすいかなと思ったのですが、使い慣れてくるとそんな事は有りませんでしたね。光沢感もバッチリ出ますし、耐候性にも期待が持てそうです。唯一不安があるとすれば、まだ発売間もない塗料なので実際の耐用年数くらいですね。数年後は施工後の経過を観察して皆さんに状況をお伝え出来ればと考えております。ロイヤルシリコンの施工実績についてはHPにたくさん掲載しております。年末にかけてロイヤルシリコンにて塗装する現場がたくさんあります!完成後にアップしていきますのでチェックをお願いします!